FXの為替相場は、日経の株価の動きに連動する傾向があります。
そこにはマーケットの本質があるので、知っておきたいですよね。
そこで今回は、FXと日経の株価が、どのように相場に影響するかを紹介します。
目次
FXと日経の株価が相場に影響する!
テレビのニュース番組でも、為替と株価が同時に発信されることがあります。
そこには、相互に連動して為替が動き、関連性があるからなのです。
それでは、FXと日経の株価が、どのように影響するかを紹介します。
FXの円為替と日経の株価は連動する?
参照元URL http://xn--225-ss1ew0jt5wwhlqmysmw.biz/
FXの良くある質問で、日経が上がると円も買われるのでは?と言う質問があります。
私もこのような疑問を、FXを始めた時に初めは持っていました。
日経が上がるということは、景気が良くなっているのだから円が買われるので円高になるのではないかと。
このようなマーケットに対する考え方は、FXのトレーダーのほとんどの方が初めに抱える疑問点なのかもしれません。
日本以外の国で見てみると、ヨーロッパやオーストラリアなどは、通貨と株価はそれに準ずる動きになりがちです。
しかし、日経の株価と円の関係ではそれとは違うようです。
日経の株価が下がると円も売られるという考えでは、FXトレードは成り立たないでしょう。
日経の株価と円相場のチャート
まずこちらは日経株価の推移です。
半年間の日経の株価の値動きの中で、上がったり下がったりを繰り返しています。
続いて、ドル円の相場を見てみましょう。
こちらは日経の株価と同じ期間中の、ドル円の相場の値動きです。
上がるタイミングと下がるタイミングが、同じような時期になっていることが分かりますね。
しかし、ドル円のチャートが上昇していると言う事は、円が売られているということです。
それとは逆に、下降していると言う事は、円が買われているということです。
どういうことかと言うと、日経の株価と通貨の連動性は反対の動きになっていると言うことです。
日経の株価が上昇すると円が売られ、日経の株価が下降すると円が買われると言うことになります。
冒頭でも述べたように、日経の株価が上がると言うことは景気が良くなっているので、円が買われるのではないかと考えますよね。
この部分について詳しく紹介していきます。
日経の株価と円相場は何故反対の動きになるのか
参照元URL money-knowhow.com
反対の動きになるというのは、不思議に思いますよね。
実は、このような動きになるのには、根拠がしっかりとあります。
まず、日経の株価が上昇する場合の背景には、投資家たちが円を売って株を購入します。
それとは逆に日経の株価が下降する場合には、株を売って円に替えると言うことが起こります。
日本の株を買う投資家は海外投資家がメイン!
参照元URL days-works.xsrv.jp
何故このようなことが起こるかというと、日本の株を買う投資家は海外投資家の割合が多く占めます。
その投資家のほとんどが日本に住んでいる訳ではないので、円ではなく外貨を保有しています。
そのため、外貨では日本株を購入する事ができず、株を購入する際には円に両替をする必要があります。
投資家は自国通貨を売り、日本円を買う事により日本株への投資を行っています。
さらに、為替変動リスクを投資家は考慮するので、株を買う為に円の購入と同時に円の売りも仕掛けているのです。
これは、FXで言うと日本円の買いポジションに当たるので、その買いに対してのリスクヘッジで売りを持つということです。
それとは逆に株を売却する場合には、リスクヘッジしている分の円売りポジションを決済します。
円売りポジションを決済すると、円の買いになり円高に振れます。
マーケット全体を見ていくと、日経の株価が上昇すると円安になり、日経の株価が下降すると円高になるということです。
日経の株価とFX為替の連動まとめ
参照元URL geld-boerse.at
ここまでの流れをまとめると、以下のようになります。
多くの海外の投資家が日本の株に投資しており、株を購入する場合には円への両替が必要になります。
しかし、円に両替をしてしまうと、為替での損失が出てしまう可能性があります。
日本円を買う場合にはFXでいうと、売りと買いのポジションを同時に持つことを意味します。
このことから、株を買う際には円売りオーダーが先物市場で入り、株を売る際には両建ての必要がなくなるので、円の買い注文が入るということになります。
株と円の両替はプラスマイナス0ではない!?
参照元URL xn--fx-gh4am7z5bb8033fvyxa8zcp2stxe7v6k.com
株式投資を行う場合に、為替差損を防ぐための両建てをするのであれば、プラスマイナス0になるのでは?と考えますよね。
マーケット全体としては、株を買う分の円買いと、リスクヘッジのための円売りがプラスマイナスゼロになります。
しかし、レバレッジをかけた取引という物が存在するので、上記のような限りではないということです。
株式マーケットもFXマーケット同様に、レバレッジを使った取引が行われています。
小さな額で大きな額の株の購入が可能です。
レバレッジ取引には必ず証拠金という、預けておく資金が必要になります。
この証拠金とレバレッジを使った取引の関係が、株と円相場に大きく影響を与えていると考えられます。
日経の株価が下降する場合、株が急降下すればするほど円に関しても急激に買いこまれ、急速な円高が進むマーケットになります。
レバレッジを使って取引している投資家が、急落していく株価で、証拠金のロスカットを起こさないように証拠金を増やす為に円の買い注文が入ります。
それとは逆に日本の株を保有中に株価が上昇してくると、ポジションのロスカットリスクが無くなってきます。
株式投資のための証拠金は大きく必要なくなる為、証拠金の一部を崩し円の売り注文が出ます。
このような一連の投資家の売買により、日経の株価が上昇すると円安になり、日経の株価が下降すると円高に推移するようになります。
日経の株価が急落する場合は円高に振れますが、日経の株価が下げ止まると証拠金の円が不要になるので、次は円安に振れやすいという為替地合いになります。
このように日経の株価の下降場面では、FXのトレードでも活かせるということです。
日本時間でのトレードの際には、日経の株価を見ながらトレードを行うのも有利ですね。
是非、一度検証してみてください。
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いかがでしたか?
日経の株価とFXの為替相場の連動について、ご理解いただけましたでしょうか?
日本時間でのFXトレードで、円クロスの動きの参考になると思います。
この仕組みを理解して、是非、役立ててみてくださいね。
今回は、FXと日経の株価が、
のように相場に影響するかを紹介しました。
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