FXのトレードを始めるにあたって、どれぐらいの資金で始めるかの準備が必要です。
その資金に応じて計画を立て、どのくらいの量でエントリーをしていくのか、トレード以前に資金管理が重要です。
そこで今回は、FXのロスカットの説明と、FXの資金管理の方法を紹介します。
目次
FXのロスカットとは?
昔はFXにロスカットというシステムがなく、FXのイメージが悪くなってしまいました。
ロスカットシステムは、日本の法律で定められています。
それでは早速、FXのロスカットの説明をします。
是非、参考にしてみてくださいね。
FXのロスカットシステム
参照元URL www.westjr.co.jp
FXのロスカットとは、含み損が大きくなった場合に、自動的に行われる強制決済のことを言います。
FXには、株のように制限いっぱいまで売買できる、ストップ高やストップ安といったような仕組みがありません。
また、レバレッジを高くかけて大きな利益を得られる反面、損失も大きくなってしまう可能性があります。
そうなると証拠金を失ってしまうだけでなく、追従金が発生してしまう可能性もあります。
それらのリスクを避けるために導入されているのが、ロスカットシステムです。
ロスカットレベル
参照元URL www.fxprime.com
ロスカットが適用されるのは、あらかじめFX会社で設定されているロスカットレベルと言われる、必要証拠金維持率を下回った場合になります。
証拠金維持率とは、担保として預け入れた証拠金の金額から、現在のポジションの含み損(決済した場合に発生するであろう損失)を、差し引いた時の割合を言います。
FXには証拠金と証拠金維持率が存在し、この割合がロスカットレベルを下回ると、ロスカットが適用されてしまいます。
FXトレーダーにとって不利なレートであっても、すぐに強制決済が行われます。
しかしこうすることで、大半の証拠金を失うことにはなりますが、証拠金以上の損失が出るのを防いでくれるということです。
また、ロスカットレベルの基準は取引会社によって異なりますが、20%~30%に設定しているFX会社が多いです。
FX会社の中には、いくつかの割合から選ぶことができたり、自分で設定できたりするFX会社もあります。
FXトレードを開始する前に、各会社の設定を確認しておくことをおすすめします。
また、マージンコールが発生したにも関わらず期限までに改善されない場合は、ロスカットレベルまで達していなくても、ロスカットが執行されることもあります。
FXのマージンコールとは?
参照元URL www.mo-ney.net
FXでロスカットが執行されると、コンピュータが自動的に決済します。
証拠金を大きく上回るような損失が出ないようにするため、マージンコールとロスカットとという独自の仕組みを導入しています。
マージンコールとは、担保として預け入れた証拠金の金額が、現在の含み損を差し引くと、大きくマイナスになる状況になった場合、証拠金の追加預け入れを求める警告です。
基準は取引会社によって異なりますが、証拠金維持率が50%~70%を下回った場合に、マージンコールがかかる場合が多いです。
これによって、基本的には証拠金以上の損失は出ません。
つまり不足金が発生したり、借金をしたりすることはありません。
ただし、為替レートが急激に変動した場合には、実際に執行されるレートが、ロスカットの水準から大きく離れてしまうことがあり、その場合には、預け入れた証拠金以上の損失が発生することもあります。
ロスカットは、証拠金の大半を失う強制決済です。
これを避けるためにも、証拠金に余裕のある取引を心がけ、資金管理を徹底することが大事です。
FXトレードにおける資金管理
FXを始めたばかりの初心者に注意が必要なのは、資金管理の重要性です。
資金を管理する事はFXだけでなく、投資の基本的な重要項目ですよね。
続いては、FXトレードにおける資金管理を紹介します。
是非、参考にしてみてください。
FXの資金管理の重要性
参照元URL www.ramweb.org
FXで資金管理をしていくことは、FXのトレードの方法や知識をつけること以上に大事なものです。
資金管理とは計画性を持ってトレードをしていくことです。
例えば、「1年後にお金を貯めて旅行に行こう」と言う計画を立てたとします。
その目標計画に対して、日々の生活で浪費を失くしたり、無駄遣いをしないように工夫し、1年後の旅行に向けて貯金を積み重ねていくと思います。
これが資金管理と同じことが言えます。
もし旅行に向けて貯金をしなかったり、日々の生活で節約をしなかったりしていては、1年後に旅行のへ行くための資金を貯める事ができていないでしょう。
では、FXにおいて資金管理をするとは、どう言う事をする事を言うのでしょうか?
上の例で言うのであれば、「1年後に1000万円をFXで稼ぐ」と言う事でしょうか?
実は、これとは全く違います。
資金管理とは目標を達成するために頑張るではなく、目標達成の管理をする事を指します。
つまり、上の例で言うのであれば日々の生活での無駄遣いを失くしたり、節約することです。
FXで言うところの1つ1つのトレードのリスクとリワード、を考える事となります。
分かりやすく言うと、FXトレードを行う前にいつどのタイミングでエントリーするのか、いつ決済を行うのか、レバレッジはいくらかかっているのか、いくらの利益が見込めるのか、いくらの損益まで資金が耐えられるのか、といったようなことです。
全てを計画してトレードを行う事が、FXで言うところの資金管理になります。
FXの資金管理で具体的な項目
参照元URL www.eipe.es
それでは実際に、FXの資金管理をするにあたって、どういったことを行なっていくのでしょうか?
下記にりまとめていきます。
●トレードでエントリーしたポジションを持つ期限の設定
●損切りと利益確定の値幅の設定
●資金全体の投資額とレバレッジの倍率についての設定
●資金をリスクにかける割合に対しての利益の逆算
実際にFXで利益を出し続けているトレーダーは、これらのことを細かくみています。
つまり、マイルールを設定する、ということです。
このマイルールこそが、FXトレードにおける資金計画の基盤となっています。
まずは自分がトレードを行う水準を設定し、設定したトレードを行う水準から、どれくらいの利益が望めるかについてイメージします。
自分の資金がどの程度までのリスクに耐えられるか考え、そこから利益を確定するラインを決める事が重要です。
利益を確定させるラインのイメージができたのであれば、次に損切りをするラインを設定します。
損切りのラインは利食いのラインとの関連性が必要です。
もしも、狙っている利益が10pipsで、損切りのラインが300pipsだと釣り合いません。
この両面が余りにもかけ離れているような設定をしてしまっていれば、バランスが崩れてしまうことが簡単に想像できます。
例えばこの場合だと、30勝1敗のトレードで損益分岐点が0です。
たかが1敗しただけで、全ての利益が飛んでしまいます。
FXは大敗さえしなければ、どこかで必ず自分のトレードスタイルに適した相場がやってきます。
その相場がくれば後は流れに乗るだけになります。
資金管理とは、1回のトレードに対しての最大損失を知り、最小利益を知る事から始まります。
FXトレードに慣れてくると、そのエントリーポジションから、損切りすべきラインや利食いすべきラインが見えてきます。
このレベルまでくれば、
FXトレードにおいて大きな失敗することはないでしょう。
(関連記事)
●FXを攻略するには管理が重要!資金管理やメンタル管理を紹介!
いかがでしたか?
FXトレードにおいて、いかに資金管理が大事なのかが理解できたかと思います。
資金管理を極めるということが、FXを極めることに繋がるのは言うまでもありません。
徹底した資金管理から、コツコツ利益を積み重ねていってくださいね。
今回は、FXのロスカットの説明と、FXの資金管理の方法を紹介しました。
管理人がトレードで利用している証券会社
国内外問わず、FXブローカーはかなりの件数があります。
ここでは管理人が利用している証券会社3選を紹介いたします。
海外FX会社で得た利益は総合課税となりますので、日本のFX会社で得た利益の納税利率とは異なります。