FXの市場は24時間開いているので、トレーダーによって取引する時間は異なります。
24時間の間の値動きには、その日や時間帯によって流れがあります。
そこで今回は、FX市場の値動きの流れと、日本の時間軸を把握してトレードをする方法を紹介します。
目次
FX市場の値動きの流れは?
FXでトレードを行っていく上で、値動きの流れを読むことは重要です。
時間帯によって特徴がありますよ!
それでは早速、FX市場の値動きの流れを紹介していきます。
是非、参考にしてみてくださいね。
FX市場で1日の値動きの流れ
参照元URL fx.minkabu.jp
FXの市場で1日のスタートは、オセアニア市場から始まります。
その後、日本、欧州、アメリカ市場へと、移り変わっていきます。
FXで勝ち続けるのであれば、この市場のトレーダーと戦うと言うことです。
FX市場はゼロサムであり、誰かが勝てば、誰かが負けていると言う仕組みです。
画面の向こう側のトレーダーの心理を解き、どのようなポジションを取って行くのか。
負けないトレードをしていくには、相手の気持ちも考えて、自分のポジションを取ることを考えなければいけません。
何も考えずにトレードしていては、強者トレーダーの餌食となってしまいます。
投機筋のトレーダーは、短期トレーダーが多く、次の日までポジションを持ち越さない傾向があります。
更に言うと、市場によって傾向が異なるので、次の市場までポジションを持ち越さないこともあります。
ここから考えられる事は、FX市場がオープンし、その時間帯の市場がクローズするまでに、全てのポジションを決済してしまうということです。
市場が変われば、トレーダーの質も変わり、トレンドの値動きも変わる可能性があります。
そのため、各市場の時間帯から考えると、『順張り』と『逆張り』は、時間帯によって使い分ければ有効です。
FX市場の日本時間の特徴は?
東京時間と言いますが、日本時間でいうと午前8時~午後5時までのことです。
日本市場においては8時〜17時の時間帯が、経済活動が活発な時間になります。
世界で三大為替市場のひとつである東京市場が開く8時から、次のロンドン市場が開く17時までの時間ということです。
東京市場が開くまでに、オセアニア市場が午前5時から開いていますが市場参加者は少ないです。
トレードの取引量も少なくなるので、本格的に動き出すのは東京市場からになります。
1日で最初の大きな市場である、東京市場に注目が集まります。
日本市場の指標発表
参照元URL uk.pinterest.com
為替相場において、日本で一番影響力のある経済指標は日銀短観です。
しかし、それよりもアメリカの中古住宅販売や、雇用統計のほうが相場には影響があります。
アメリカで重要な指標でなくても、日本の一番の指標よりも影響力が大きいです。
それはアメリカの指標によって世界経済に影響し、ユーロや豪ドルなどの各通貨の相場が動きます。
豪ドル円のトレードをするにしても、アメリカ市場の指標のチェックは欠かせません。
それに対して日本の指標は為替相場への影響は少なく、あまり気にする必要はありません。
日本は景気が悪く超低金利状態です。
経済指標によって為替が大きく動くのは、指標結果によって金利が動いたりするからです。
日本は経済指標がよくても金利が上がる可能性はとても少なく、相場に影響を与えにくいと考えられます。
政権交代しても為替にはほとんど影響がなかったので、日本はいまのところ何があっても市場への影響は低く、金利に影響は与えないのでFX相場の影響もないと捉えられています。
日本市場で午前時間の中値に注目
参照元URL berry-counseling.com
日本の東京市場において、銀行がその日の公示レートの仲値を決定する時間があります。
まず一つ目の注目ポイントが午前9時55分頃のレートで、この時間のレートが仲値と呼ばれるものになるからです。
およそ9時50分頃から動きだし、輸出企業の決済が多いとドル売りに動き易く、輸入企業の決済が多いとドル買いに動き易い傾向があります。
公示決定後も10時過ぎ頃までは、調整ポジションの売り買いのトレードが出易く、やや相場が動いています。
日本市場の仲値というのは、一般顧客に対して銀行や金融機関が、為替売買をする際の基準になります。
ドル円に関していえば、この時間はドル高円安になりやすい傾向にあります。
そして、前場の時間に当たるので、日経株価にも注目しながらトレードすると流れを読みやすくなります。
また、この時間帯はオセアニアの経済指標もあるのでその日トレードは注意が必要です。
日本市場の5、10日(ご、とうび)や連休前
参照元URL fx-works.jp
特に5日、10日のようなキリのいい日と、連休前にはドルが買われる傾向があります。
このような日は、日本では企業の決済日に当たりドルの需要が増えます。
ドルが大量に必要になり、ドルの需要が増えることにつながります。
また、連休前は海外へ旅行する人が増えるので、ドルの需要が高まります。
つまり、このような背景には、ドル高になりやすい為替相場になります。
日本市場で東京のオプションカット時間
参照元URL pakutaso.com
東京のオプションカットの時間は15時になります。
株で言う所の前場の時間は、11時30分で締め切られ、後場が12時30分です。
後場での値動きはさほど見られず、レンジ相場での動きが多い傾向があります。
レンジ相場のポイントとしては、逆張りが有効的なトレード手法になります。
そのほかでは、上海市場が動いているので、ややその影響は受けつつも読みやすい動きになります。
そして、15時のオプションカットの時間で、大きく値動きが起こる可能性があります。
そして、オプションカットの時間をポイントに、トレンドが発生することも多いです。
そして、その流れで16時頃から、欧州勢が参入し、17時には本格的に、欧州市場へと転換していきます。
ロンドンフィキシング時間
参照元URL travel.rakuten.co.jp
日本市場の16時には、ロンドン午前8時で市場がスタートしていきます。
東京の仲値に相当するロンドンフィックスが、午前0時(冬時間の場合は午前1時)に当たる為、月末になるとユーロやポンドの値動きが激しくなります。
一般にロンドン市場は、貴金属などの取引において、世界でも重要な位置を占める市場になります。
この時間で決定される金価格は、世界的な金の価格指標となります。
金は主にドル建てで取引されているので、ロンドン・フィキシングによって、ドルの為替相場にも影響を与えます。
この時間帯に為替相場が大きく動くことがあり、日本の公示決定の中値ように、ロンドンで基本価格を決める時間のことです。
日本の投信がこのフィキシング・レートを使うことがあるため、値動きが起こりやすい時間にもなります。
このような特徴や傾向も踏まえておくと、トレードのエントリーポイントが明確になりやすいですね。
日本時間でのアメリカ市場
参照元URL fx-koryaku.com
21時を過ぎる頃から世界最大のアメリカ市場の参加者が参入し、いよいよ為替の値動きはピークを迎えます。
米国の経済指標が発表されるため、為替相場が荒い値動きになることが多いです。
トレンドが継続していく傾向があるので、逆張りでのトレードは危険です。
出来るだけ順張りでのトレードを心がけ、逆張りでのエントリーでは早い回転をすることが必要です。
また、指標発表でのトレードは避け、前もってニュースなどの予測もありますがあてにしてはいけません。
1日の終盤では、午前2時を過ぎると、欧州の株式市場が終了となります。
やや値動きが落ち着きますが、アメリカで夜中に要人発言があったり、米国の金融政策が発表される日もあります。
そのあたりで注意しながらFXトレードを行い、5時頃にはアメリカの市場もクローズへと向かいます。
日本時間の朝方にはFXトレードの取引量も少なく、トレンドが発生することはほとんどありません。
小さい値幅でのレンジ相場になるので、トレードをしやすいこの時間帯だけを狙った、個人のトレーダーもいるほどです。
ただ、早朝の時間帯の平日なので、日本人にとってはなかなか難しいかもしれませんね。
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いかがでしたか?
日本時間の1日の中で、為替相場に影響を与える時間帯がいくつもあります。
その特徴や傾向を抑えておくことで、トレードを有利な方向へ導くことができるのではないでしょうか。
1日の市場の時間軸を意識しながら、是非、トレードをしてみてくださいね。
今回は、FX市場の値動きの流れと、時間軸を把握してトレードをする方法を紹介しました。
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