2022/9/26付けで以下のポジションは解消されました。
運用通貨ペアは複数ありますが、その中でも含み損が合計10%程度で推移しているEUR/GBP(ユーロ/ポンド)とAUD/NZD(オージーニュージー)について解説いたします。
※相場がさらに逆行した場合、含み損率が大きくなります。
為替相場のため、100%この通りになるという事では有りませんので、ご理解・ご認識頂いた上で現状報告を致します。
目次
EUR/GBPの今後を分析
現在EUR/GBP(ユーロとポンド)のポジションを15ポジション保有中。
- ±0のポイント・・・『0.90700』
- +5pipsのポイント・・・『0.90650』
<ファンダメンタルズ分析>
現在のEUR/GBPの上昇要因は以下。
- 英国の大規模経済政策が発表
- トラス英政権は25.5兆円規模に及ぶ1972年以来の大規模な減税を打ち出し
個人所得税を引き下げ、予定していた法人税率引き上げを撤回。
狙いとしては経済を活性化させ、BOEが懸念しているリセッション(景気後退)に歯止めをかけたい考えだが、マーケットが「これは危ない」と判断し、「株・債券・為替」のトリプル安を招いてしまっている状態です。
そして本日東京時間に3連休明けとなった日本勢が一気にポンドを売り込み、わずか10分で対円で約600pips(6円)の下落幅を記録し、本日だけでも約700pipsの下落を見せています。
対ドルでも本日だけで550pipsほど下げているので、歴史的に見てもかなり売り込まれた状況です。
金曜日の発表から対円では「1,170pips(約11.7円)」対ドルでは「960pips」の下落を見せており、全マーケットで混乱を招いている状態です。
■マーケットが懸念した要因としては以下
- プライマリーバランスを悪化させる可能性
- 上記により政府が賄えきれない水準まで債務が膨らみ、更なるインフレが起きてしまう
- BOEは引き締め、政府は緩和という逆の動き
※プライマリーバランスとは・・・社会保障や公共事業をはじめ様々な行政サービスを提供するための経費(政策的経費)を、税収等で賄えているかどうかを示す指標
現在は金利は上がっているのに、通貨が上がらない状況で、ユーロよりかなり危うい状況となってしまっている。
要は今まで、政策金利ではBOEは着実に利上げをおこなってきたわけだが、ECBが逆転するのではないかと見られている。
通貨ペアで言うとEUR/GBPを見ていただければ明らかです。
対ドルに関しては、パリティ割れの水準までポンドは下落していくのではないかとも騒がれている状態。
今後はもしかしたら、この状況を打破するためにBOE自体が何かしらの動きを見せてくる可能性もありますので、そこに注目している。
現在、EUR/GBPの上昇に関してはユーロが買われたのではなく、ポンドが売り込まれているのが原因。
マーケットのストップを巻き込んでいるような動きも見せているので、暫くチャートを監視します。
<テクニカル分析>
※ユーロポンド週足
現在レートが青ラインの2016年からのレンジの上限。
ここで大きくヒゲを作っている状況です。
急騰した分、反発が大きい状況なので、一度相場状況が落ち着くまで監視したい所。
そしてRSIにて「買われすぎサイン」が出ている。
週足なのでかなり大きい足でのRSIになるが、2008年から4回しか辿り着いていない領域です。
これを見るだけで相当な動きを見せているわけだが、かなり勢いがよすぎる。
決済ラインに関しては、画像にも記載通り「0.90600〜0.90700」付近になるので、ここまでぐらいまでの反発は期待したい。
RSIとチャートのダイバージェンスが発生中。
ダイバージェンスとは逆行現象とも呼ばれ、反転の示唆にもなります。
結論
システムの稼働は停止、裁量にて相場の環境認識を行い対応中となります。
テクニカル・ファンダともに総合的に見ても、かなり上昇し過ぎている状態の時は、何らかの介入が入ることも事実としてあります。
その調整が入れば決済位置ぐらいであれば相場は戻す事が多いので、そこに当然期待もしつつ冷静に判断していきたいと思います。
AUD/NZDの今後を分析
- ±0のポイント・・・『1.13550』
- +5pipsのポイント・・・『1.13500』
当然相場なので100%では無いことをご認識頂いた上で現状を把握して頂ければと思います。
<ファンダメンタルズ分析>
- AUDの金利の方が高い時:図の赤上矢印から上を推移
- NZDの金利の方が高い時:図の赤下矢印から下を推移
現在の上昇要因は以下。
- 対ドルの下落幅
AUD/NZDは対ドルペアの複合通貨になりますので、それぞれの対ドルペアを確認した所、AUD/USDの下げ幅よりNZD/USDの下げ幅の方が大きい事が要因としてあげられます。
そして心理的な所もあるが、マーケット商状も要因としてあげられる。
- 金利差が縮まってきている
AUDとNZDの政策金利の金利差が縮まってきているのも一つの要因。
以前にもお伝えしましたが、AUD/NZDに関しまして金利差によって相場は意識されます。
現在のAUDとNZDの政策金利が以下になります。
- AUD→2.35%
- NZD→3.00%
前回は115bpの差がありましたが、本日時点では65bpと差が縮まってきている状況。
このような要因も上昇につながっていると言えます。
そして狭間のレートが1.15000付近になります。
以前にもお伝えしている内容になりますが、AUD/NZDに関しての金利差が発生している以上、図の赤線を突破するのは結構大変な状況だと思っています。
赤線を突破する時は政策金利が逆転する時なのではないかと予測しています。
そして10月4日にRBA政策金利発表があり、翌5日にRBNZの政策金利発表があります。
その結果と発言内容次第ではありますが、現時点では共に25bp利上げの予想となっておりますので、様子を見ていきたいと思います。
<テクニカル分析>
まずは画像にも記載通り、RSIとチャートのダイバージェンスが発生中。
ダイバージェンスとは逆行現象とも呼ばれ、反転の示唆にもなります。
そしていつも紹介している、週足のRSIになります。
今回は丸印をつけていないが、週足RSIが70を推移している時は反転の示唆として捉えることもできます。
このRSIの推移がテクニカルで見ている所。
そして青線で引いているレンジ内の上限の位置になりますので、反発ポイントとしてもみています。
オーバーシュートで多少上値更新があったとしても、かなり意識されているポイントだと思いますので、大衆のポジションを刈り取る動きは見せてくるかもしれません。
ですが事前にリスクをしっかり抑えている状況(まだ0.3〜0.5%の含み損)なので、私達を刈り取るには相当な上昇が必要となってきます。
そこまでの上昇は今の所無いとふんでいる為、反発に期待をしながら静観している状態です。
とりあえずキーポイントとなるレートは「1.15000」になります。
結論
システムの稼働は停止、裁量にて相場の環境認識を行い対応中となります。
決済ポイントまでもう暫くとなりますので、一旦様子見となります。