2025年9月2日より、『AUDCAD(オージーカナダ)』は押し目を作らない上昇(一方通行270pipsほど)について図解していきます。

<2025年9月13日時点>
  • 対象ペア:AUDCAD
  • ポジション:SELL(売り)

AUD/CADの今後を分析|2025/9/13時点

  • ファンダメンタル分析(中期目線)
  • テクニカル分析(短期目線)

 

ご不明な点が御座いましたら、公式LINE経由でご質問をくださいませ。

*為替相場のため、100%この通りになるという事では有りませんので、ご理解・ご認識頂いた上で現状報告を致します。

 

ファンダメンタルズ分析

(カナダ)AUD/CAD上昇要因
  1. 景気失速
  2. 利下げ観測が高まる
  3. 原油安($62割れに接近)
(豪州)AUD/CAD上昇要因
  1. 実体経済が予想外に鈍化せず
  2. 雇用状況は大崩れせず
  3. 鉄鉱石が$105~$110/t台で推移(世界最大級の産出・輸出国)

 

カナダの現状

(2025/9/5発表)雇用悪化(8月▲6.6万人)や直近四半期の成長マイナスなど景気後退色の強まりがあり、2025/9/17のBOC政策金利では「25bp利下げ見通しが優勢」の状態です。

 

年内もう一回以上の利下げもあるということから、カナダドルの上値を重くしている状態です。

 

そしてWTI(原油)は「$62割れに接近」する場面もあり、『原油=カナダ』の交易条件なので、『原油安→CAD売り』の力が働きやすい状態のWパンチを受けています。

 

豪州の現状

直近のQ2 GDPは『+0.6% (年率+1.8%)』ということで前期より加速し、実体経済は強い状況、そして失業率や雇用に関して7月失業率4.2%、就業者数も増加ということで、底堅い結果となっています。

 

この状況ではRBA(豪州の中央銀行)が急激に「利下げ」をしにくい状態と言えます。

 

そして豪州は世界TOPクラスの「鉄鉱石」に産地になり、9月以降は鉄鉱石価格は$105$~$110/tで安定している状態です。

 

中国の鉄鉱石輸入は高水準との報道もあり(季節的な補充需要)、豪州の交易条件面でAUDを支える材料が出ている状態とも言えます。

 

まとめ

<まとめ>
  • (豪州)「底堅い経済+資源(鉄鉱石)サポート」
  • (カナダ)「景気失速+利下げ観測強化+原油安」

 

  • 豪州の政策金利(360bp)
  • カナダの政策金利(275bp)

上記要因より「金利差がさらに拡大するのではないか?」という見方もあります。

 

この「対照的なファンダメンタルズ要因」がAUD優位 / CAD劣位により、AUD/CADが上昇していると考察しています。

 

直近スケジュール|ファンダメンタルズによる反転ポイント

<まとめ>
  1. (2025/9/17)BOC政策金利にて25bp利下げ「既定路線」なら材料出尽くしの「sell the fact」の可能性
  2. (WTI(原油)$62近辺)需給・OPEC+ヘッドライン次第で反発余地あり(原油反騰=CAD買いの可能性)
  3. (中国不動産の財政支援)建設需要が回復しなければ鉄鉱石価格の上値が重くなる(AUDの追い風が弱まる)
  4. (2025/9/18)豪州GDPと失業率発表にて、弱いデータとなれば利下げバイアスが強まる(AUDの追い風が弱まる)

 

テクニカル分析

<4時間足のテクニカル分析(反転示唆)>
  1. トレンドライン・水平線(オレンジ線・水色線)
  2. RSIの買われすぎライン到達(緑丸1)
  3. 200日線の乖離率(緑丸2)
  4. MACDのダイバージェンス(白矢印)

 

1:(4時間足)トレンドライン・水平線(オレンジ線・水色線)

2025年11月8日の高値を目指しているので、現レートから60〜100pips(0.92600〜0.93000)ほどまで上昇してくる可能性はあり。

 

しかしこの上昇になった場合は明らかに過熱感があるので、一方向に動いた調整が入る可能性がある状況。(赤丸付近)

 

このラインを抜けるようなら、決済(損切り)を検討。

 

2:(4時間足)RSIの買われすぎライン到達(緑丸1)

4時間足RSIの買われすぎライン(80)を突破している状況の為、過熱感があるとして反転の示唆として判断できる水準。

 

3:(4時間足)200日線の乖離率(緑丸2)

MA(200日線)とロウソク足の関係性ですが、乖離すると一時的に戻してくる動きになります。

 

乖離率(MA Deviation)を示すオシレータが赤色になっている場合、乖離しすぎているので反転の示唆になります。

*前回はトランプ大統領の関税ショックにて緑色になっており、これは売られすぎて乖離しすぎたことを表しています。

 

4:MACDのダイバージェンス(白矢印)

MACDとローソク足の動きがダイバージェンス「逆行現象」となっています。

 

このダイバージェンスは相場の反転示唆として捉えられています。

 

 

今後のポイント

  1. 「0.93000」突破は損切りも検討
  2. (短期的)反転の示唆を示す相場環境ですが、「0.91700」「0.91300」のサポートライン(この辺りで決済も推奨)

 

含み損を抱えた時の対応方法

<共通事項>
  1. 損切りラインを明確に設定
  2. 調整下落を待つ(保有継続)
  3. EAの稼働停止(ポジションの決済が行われないので、自身でTP設定が必要)

*参考URL

MT4アプリの決済・注文の変更方法!
MT4アプリの決済・注文の変更方法!
こちらの記事では、MT4アプリのトレード決済・注文の変更方法について図解します。