
2025/5/29~
約4ヶ月間『EURGBP(ユーロポンド)』の上昇(400pipsほど)について図解していきます。
直近1年間の(EURGBP)日間平均ボラティリティは『45.76 pips』となりますので、一方向にかなり進んでいる状況です。
*含み損を保有中でも『出金申請』の操作は可能です。(含み損の決済は必要となります。)

自動売買システムはすでに【停止】をさせています。
- 含み損:4.0~4.5%推移
- 対象ペア:EURGBP
- SLレート:検討中
目次
EUR/GBPの今後を分析|2025/9/20時点
ファンダメンタルズ分析
2025年7月29日~9月20日現在までのユーロポンドの上昇について、ファンダメンタルズ的な要因は以下が影響していると考えています。
- (ポンド安)英国「財政不安&経済悪化」
- (ユーロ高)グローバル資金の動き(ドル売りによるユーロ高)
- (ポンド安)BOE政策金利にて「利下げ」の可能性を市場が織り込んでいること
- (ユーロ高)ECBの政策スタンス
『1.2.』は2025/7/29時点で説明している内容になります。
そして9月は、「欧州・英国」ともに政策金利発表がありましたので、『3.4.』の項目による「政策金利に対しての姿勢」が影響しています。
3.(ポンド安)BOE政策金利にて「利下げ」の可能性を市場が織り込んでいた事
(2025年9月18日)BOE政策金利発表の結果は、市場予想通りの「据え置き(400bp)」となりました。
内訳は、
- 7人が「据え置き」
- 2人が「利下げ」
声明でも「利下げ」に対して意見があった事で、今後の利下げ観測が高まり、ポンドは売られる流れとなりました。
4.ECBの政策スタンス
(2025年9月11日)ECB政策金利発表にて、こちらも市場予想通りの「据え置き(215bp)」となりました。
ラガルドECB総裁は「タカ派」な発言をしており、インフレ率は心地よい状態との解釈で「ディスインフレの進行は終了」と発言。(引き続き良好な状)
今後の利下げは一旦停止、政策金利が「良いレート(位置)」にある可能性を示す発言をしていることからマーケットではタカ派で捉えられている状況。
その他、ECB関係者も口を揃えて「利下げは慎むべき」との発言が見られています。
まとめ(ファンダメンタルズ)
- 英国「利下げ予想(ハト派)」
- 欧州「利下げ停止(タカ派)」
政策金利に対してのスタンスが異なる為、ユーロが買われやすい状況となっています。
さらに金融市場にて、リスク回避の動きや不確実性(例えば、英国の政治・財政政策の先行き、インフレと成長の見通しなど)が英国に対してネガティブに働いている状況なので、EUR/GBPが上昇しやすい傾向が続いています。
テクニカル分析
2025年7月末の包み足を形成→下落まではテクニカル通りでした。
しかし【0.85950付近】のサポートラインを何度か下割れにチャレンジしたが結局抜れずに、ファンダメンタルズ要因を軸に上昇している流れです。
- 直近高値を突破
- トライアングルブレイク(オレンジ線)
- 中期線の上向き(青のEMA)
- オシレータの角度
上昇圧力が強い状態です。
次のレジスタンスラインは「0.87582・0.87664(現レートから上に位置する青色水平線)」付近までは上昇する可能性も視野に入れています。
しかし、反発・下落する可能性のあるテクニカル要因は、
- サポートライン「0.86317・0.85950(現レートから下に位置する青色水平線)」を突破
- レンジ相場(白ボックス)が続いているので、上限からの反発。(今回0.85950を下抜けしなかった要因と同じく、何度も上抜けしないと反発する可能性も)
- (2025/7/29分析)ダイバージェンスは反転の示唆レベルになるので、上昇して反転するパターンが多い
- トライアングルレンジの突破がダマシに終わる可能性
まとめ(テクニカル)
直近高値である【0.87582付近】を大きく突破すると、次のレジスタンスラインは【0.88000〜0.88352付近】になります。
サポートラインは、【0.85950付近】をしっかり下抜けすると「決済ライン」までの下落が想定できます。
しかし抵抗線もあるので、プライスアクションで判断していきます。
(画像掲載)レジスタンスラインを突破すると「損切り」も視野に入れています。
EUR/GBPの今後を分析|2025/7/29時点
*2025年7月29日時点
- ファンダメンタル分析(中期目線)
- テクニカル分析(短期目線)
ご不明な点が御座いましたら、公式LINE経由でご質問をくださいませ。
*為替相場のため、100%この通りになるという事では有りませんので、ご理解・ご認識頂いた上で現状報告を致します。
ファンダメンタルズ分析
- (ポンド安)「財政不安&経済悪化」でトリプル安
- (ユーロ高)米国の関税政策不透明の米ドル売り
- (ユーロ高)欧州の経済安定感
- (ユーロ高)米国とEUの貿易交渉合意の期待感
(ポンド安要因)英国「経済悪化&財政不安」でトリプル安
(4月英国GDP)が月次で‑0.3%と予想を大きく下回る急落が起き(2020年以降最大の落ち込み)、労働市場の鈍化、最低賃金引上げによるコスト圧迫も企業業績に影響しており、ポンドへの回復期待が低下している状況です。
それに加え、2025/7/2に英国政府の財政政策の不透明さ(福祉・エネルギー補助政策の部分的巻き戻し)により、国債市場が動揺し英国売り(トリプル安)が加速しました。
英国の財政的不安が、通貨(ポンド)にマイナス圧力をかけている状況です。
(ユーロ高要因)米国の関税政策不透明の米ドル売り
米国がEU・中国に対して関税を強化することで、世界的にリスク増としてドルが弱含み、EURやGBPが相対的に上昇する流れとなっています。
EU側は関税リスクはあるものの、対ドル比較で資金がユーロ圏に流入(受け皿)になっており、ユーロの下支えとなっています。
(ユーロ高要因)欧州の経済安定感
ユーロ圏はインフレがECBの目標(2%)付近に収まり、達成しつつある状況です。
そしてQ1以降は、景気・経済が多少持ち直しつつあるとされています。(成長予想改善)
ECBは金利を現状維持にしつつ、今後の利下げ継続は否定的な見通しに変化しています。
上記の背景があり、主要金融機関は2025年度内の追加利下げを実施しないと予測している点が、ユーロを支えています。
(ユーロ高)米国とEUの貿易交渉合意の期待感
米国とEUの貿易交渉にて、報復関税の用意は発表しながらも、トランプ大統領と上手く交渉していた状況。
そして日本が貿易交渉合意になったことを受けて、EUも同じような内容にて合意に至るのでは?というマーケットの期待感から、直近はユーロを支えていた印象。
ファンダメンタルズまとめ
*2025年7月29日時点
上記のように欧州エリアでのファンダメンタルズによる影響で、2025/5/29から400pips上昇している状態です。
そして2025/7/27にEUと米国の関税合意により、「Sell the fact(事実売り)」が入っており、以下のテクニカル分析で掲載する「包み足の大陰線」を形成しました。
国際的なリスクオフムードや地政学リスクへの対応として、欧州債券や通貨を含む資産への資金シフトが進行していましたが、、、
材料が薄れてきている事や、これから出てくる悪材料(EUの貿易交渉合意内容が受け入れられていないこと)がどのように今後のユーロに影響を与えるかで方向性が変わってくると想定されます。
テクニカル分析
*2025年7月29日時点
- 包み足の大陰線(緑枠)→反転の示唆
- 日足RSIのダイバージェンス(オレンジ線)→反転の示唆
- トレンドライン(青線)を下にブレイクするか?→上昇トレンドが弱まる
- フィボナッチ→現在は23.6%で反発中で、38.2%抵抗線(黄色枠)をブレイクするか?
1:(緑枠)包み足の大陰線
前日のローソク足(陽線)を完全に包み込むように現れる大陰線のことで、これは、上昇トレンドの終焉と下落トレンドへの転換を示唆するローソク足のパターンとなります。
2:(オレンジ線)日足RSIのダイバージェンス
RSIとローソク足の動きがダイバージェンス「逆行現象」になっています。
ローソク足のチャートとオシレーター系のテクニカル指標の動きが逆方向に動いている状態は、反転の示唆されています。
3:(青線)トレンドライン
2025/5/29が上昇の起点となり、直近2ヶ月間下支えしているトレンドラインが青のラインとなります。
このトレンドラインを下抜け、移動平均線(青線)を下に割ったとしたら、上昇トレンドがピークに達して弱気相場に切り替わる可能性も考えられます。
4:(黄色枠)フィボナッチ
現在は23.6%で反発中だが、下抜けしたとして38.2%が日足の水平線で抵抗線になるレート付近で(黄色枠)を抜けるかどうかがポイントとなります。
もし、下抜けしなければ「決済(損切)」を検討する付近のラインとして考えています。
まとめ
判断内容・選択肢は以下となります。
- 損切り(一度ポジションをリセットして利益を再度積み重ねるマインド)
- ポジション保有を継続
- 自動売買システムを停止、裁量による判断