本記事では、FXにおけるロスカットや資金管理の方法を解説します。
まずFX取引を始めるには、どれぐらいの資金で始めるか?の準備が必要です。
その資金に応じて計画を立て、どれほどの量(Lot)でエントリーをしていくのか?トレード以前に資金管理が重要です。
目次
FXのロスカットとは?
FXにおいて、誰もが資金を増やすことを目的としていますが、全ての資金を失ってしまう可能性もあります。
ロスカットとは、システムにより取引を強制終了させることで、最低限の資金を守るための制度です。
自動的に行われる強制決済ではありますが、仕組みを理解することでFXへの理解も深まりますので、参考にしてください。
FXのロスカットシステム
*参考URL:www.westjr.co.jp
FXのロスカットとは、含み損が大きくなった場合に自動的に行われる強制決済のことを言います。
株式のように『制限いっぱいまで売買できる、ストップ高やストップ安といったような仕組み』がなく、レバレッジを高くかけて大きな利益を得られる反面、損失も大きくなる可能性があります。
証拠金を失うだけでなく、追加証拠金(追証)のリスクを避けるためロスカットシステムが導入されています。
FXにおける追加証拠金(追証)とは、証拠金維持率が100%を下回った際の不足額を期日までに入金で解消(充当)する制度です。
ロスカットレベル
*参考元URL www.fxprime.com
ロスカットは、FX会社にて設定されている証拠金維持率から計算されるロスカットレベルに到達した時点で適用されます。
取引に必要な証拠金(必要証拠金)に対して、含み損益を反映した現在の資金(有効証拠金)の割合を表すもので、「有効証拠金÷必要証拠金×100」で計算されます。
ロスカットにより、大半の証拠金を失うことにはなりますが、証拠金以上の損失は防止されます。
ロスカットレベルの基準に関しては、FX会社によって異なりますので、FX会社を選定する際に必ずご確認ください。
FXのマージンコールとは?
*参考元URL www.mo-ney.net
マージンコールとは、含み損の拡大により証拠金維持率が一定レベルを下回った場合に、証拠金の追加入金やポジションの決済を促すための通知のことをいいます。
証拠金維持率を上げることが必要となります。
- 証拠金を追加
- 保有ポジションの決済(損切り)
「ロスカットが迫っています。」というマージンコールは即ち「証拠金維持率の低下」を意味しており、証拠金維持率を上げてロスカットを防ぐために「証拠金を追加」か「ポジション決済」を行います。
もしマージンコールが届き、どちらを選択するか決められない場合は「ポジション決済(損切り)」をお薦めします。
なぜなら、「証拠金を追加」とはポジション保有を継続するという判断ですので、含み損がさらに拡大する可能性があります。
(ロスカットにより)資産を大きく減らすよりも、マージンコールのタイミングで損切りし、資産を少しでも残すという決断が初心者には特に重要となります。
ただ大前提としては、ロスカット及びマージンコールが発生しないようなトレードをするべきであり、その為に最も重要なのが資金管理になります。
FXにおける資金管理
FXにおける資金管理とは、目標達成のために効率的な運用をすることで、一般的な資金管理とほぼ同じ意味合いを持っています。
「投資(FXトレード)で資金管理をする」とは、具体的にはどういうことを指すのか?を解説していきますので参考にしてください。
資金管理の重要性
FXでは、一度の取引で大きな利益を得ることもあれば、その利益も含めた資産をロスカットにて失うことも珍しくありません。
例えば、
- 包丁は刃物として人を傷つけること
- 調理道具として人を喜ばせること
どちらも可能で手にした人が選択できる道具です。
それと同じくFXを、
- ギャンブルにするか
- 投資にするか
すべて自分次第であり、1回の取引での資金・利益額・損失額などルールを決めて、日々の損益をコントロールするという資金管理がご自身の資産形成に重要と考えております。
投資とギャンブルは、資産を増やすための異なるアプローチを取る活動です。
以下に、それぞれの特徴と主な違いをいくつか挙げてみましょう。
目的と意図の違い:
投資: 主な目的は、将来の利益を得るためにリスクを取ることです。投資家は企業や資産に資金を投入し、その成長や収益を期待しています。
ギャンブル: 主な目的は、興奮や娯楽を求めて賭けることです。ギャンブラーは運の要素に頼り、確実なリターンは期待できません。
情報と調査の重要性:
投資: 投資は通常、十分な情報と調査を伴います。企業の財務状況や市場の動向などを分析し、合理的な判断を下すことが求められます。
ギャンブル: ギャンブルは主に運に頼るため、情報や調査の重要性は比較的低いです。結果はランダムであり、予測が難しいことが多いです。
時間の要素:
投資: 投資は通常、中長期的な視点が求められます。資産の成長やリタイアメント資金のために資産を保有することが一般的です。
ギャンブル: ギャンブルは短期的な結果に依存します。瞬間的な興奮や勝敗が即座に決まることが一般的です。
リスク管理:
投資: 投資家はリスクを管理し、分散投資や損失の限定を考慮することが一般的です。リスクとリターンの関係を理解し、バランスを取ることが求められます。
ギャンブル: ギャンブラーは主に運に頼るため、リスクを管理することは難しいです。勝敗は予測が難しく、損失が発生する可能性が高いです。
*Chat GPT参考
具体的な資金管理について
資金管理の重要さは分かったが、では実際にはどうすれば良いか?についてです。
まず大前提として「自分自身のトレードスタイル」を確立するのが最終的な目標になります。
FXに投資できる資金、時間、それぞれ違うように資金管理の方法も十人十色です。
資金管理をしていく上での基礎となる情報や考え方を記載致しましたので、参考にして下さい。
- リスク・リワード
- 利確・損切り・取引数量を決める
リスク・リワード
リスク・リワードとは、「勝ちトレードの平均利益÷負けトレードの平均損失」で求められる損益比率のことです。
- リスクリワードが1以上……勝ちトレードの利益額 > 負けトレードの損失額
- リスクリワードが1以下……負けトレードの損失額 > 勝ちトレードの利益額
「利益額-損失額」で利益になるようなトレードを目指すという、負け(損切り)を計画的に織り込んだ考え方になります。
利確・損切り・取引数量を決める
「リスク(損切り幅)を決めた上で、リワード(利益確定幅)を決める」のがリスクマネジメントとして王道の考え方です。
例えば、「10万円の資金なら、1回の取引で取れるリスクは2,000円まで」などを計画した上で、利確ポイント・損切りポイントを決めます。
また、エントリーポイントから損切りラインまでの値幅を「1」として、その「1」のリスクに対して、等倍の「1」や「2」倍などのリワードを目標とする、リスク・リワードの考え方を用いることで、50%の勝率でも利益額は増えていきます。
1回のトレードにおけるリスクを証拠金の2%以内に抑えるというものです。
(例)10万円の証拠金でトレードする場合:含み損が2,000円で損切り
ロスカット計算ツール
*日本国内証券会社の場合
https://hirose-fx.co.jp/contents/keisan/
*海外証券会社の場合
https://gemgemfx.com/losscut-calculators/
まとめ
いかがでしたか?
FXトレードにおいていかに資金管理が大事なのかが理解できたかと思います。
資金管理を極めるということが、FXを極めることに繋がるのは言うまでもありません。
徹底した資金管理から、コツコツ利益を積み重ねていってくださいね。
今回は、FXにおけるロスカットや資金管理の方法を解説しました。
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