本記事では、現在の為替状況と今後の稼働について投資家の皆さんに解説していきます。

(2022年10月に配信した情報となります。随時、情報を追加しております。)

 

 

こちらをクリックすると『まとめ|今後の方向性・運用の変更点』にジャンプします。

 

 

2022年10月より利回りを一時的に低下させた稼働となっております。

 

そのキッカケは、9月の英国ポンド(GBP)にて発生したフラッシュクラッシュ級の相場(瞬間的に相場が動くこと)を経験した事です。

 

そのため、現在は運用手法の見直し・社会情勢などによりリスク許容度をかなり低く設定しております。

 

また多くの投資家さんが感じているように、世界情勢(政治・経済・生活)は困難な状況に直面しております。

 

そして為替相場にもその影響は大きく出ており、危機管理力や危機察知力が求められていると考えております。

 

 

そこでトレーディングチームでは、

  1. 通貨ペアの再選定
  2. 【重要】トレードスタイルの見直し

など、運用方法についてアップデートを実行しようと考えております。

 

 

また2023年の為替相場は2022年とは大きく異なり、各国の利上げがひと段落を迎え始めておりますので、

  • リセッション懸念(景気後退)
  • 中国ゼロコロナ政策による影響
  • ウクライナ侵攻
  • 米経済指標

2023年第一四半期~第二四半期は上記がメイントピックスとして考えています。

 

方向感がこれまでより掴みにくい期間に突入すると推測しておりますので、引き続きアップデートした手法により慎重な取引を進めていきます。

 

 

もちろん相場に100%はありませんが、以下にて『現状・考え方・今後の方向性』について解説していきます。

 

 

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現状について

2022年10月に執筆いたしました。※一部の情報は追加しております。

 

為替に対する考え方

【詳細はこちら】
  1. 値幅を取ることで損益が発生する仕組みである事
  2. 為替はゼロサムゲームである事
  3. 各国通貨の特徴を捉える事

など、どのタイミングでどのような手法で値幅を取るか?が重要だと考えています。

 

その為、システムトレードで運用する際には【ボラティリティ・通貨ペア】を重要視しながら2016年のリリースよりこれまで歩んできております。

 

運用通貨ペア

【詳細はこちら】
  • AUDCAD(稼働中
  • AUDNZD(停止中)
  • EURGBP(停止中)

上記の3通貨ペアがメインとなります。

※不定期で『USD/JPY』『EURUSD』などもあります。

 

 

▼AUDNZD

現在の緊張感が高まる為替市場において、オセアニア通貨は売られやすい特徴がある為、一時的に停止をしております。

 

▼EURGBP

9月に発生したフラッシュクラッシュの影響により現在停止中となります。

参考URL:https://trader-fx.net/report/situation/220926-eg-an/

 

トレード手法

【詳細はこちら】
  • デイトレからプチスイング型
  • レンジ相場に強い
  • トレンド相場には弱い

など、現在のボラティリティに合わせた形のトレードスタイルで運用をしております。

※ここを根本的に改革する必要があると感じております。

 

各通貨ペアの値幅|ボラティリティ

為替への考え方の一つである通貨ペアの値幅(ボラティリティ)について解説いたします。

 

 

通貨ペア
直近2年間
直近1年間
直近3ヵ月
直近1ヵ月
2022年12月末時点日間の平均値幅(pips) ※端数切捨て
USDJPY
54
138
186
193
EUR/USD
46
103
111
87
EUR/JPY
68
156
169
180
GBP/USD
58
136
171
134
GBP/JPY
85
195
230
215
XAU/USD
129
260
257
241
AUD/USD
40
90
103
88
AUD/JPY
57
123
128
130
EUR/GBP
31
70
83
66

 

 

ご覧の通り、世界情勢の変化(悪化)とともに各通貨ペアの値幅(ボラティリティ)は日に日に拡大しています。

 

 

つまりこれまでの為替相場に対する常識が変わっている証拠でもあり、通用していたロジックや手法を現相場に合わせて変えていく必要があります。

 

 

これはコロナショック後の相場でも同じくでしたが、当時よりも激化している状況です。

 

真摯に相場と向き合い打開策・選択肢はありますので、現在着々とアップデートに向けて進めております。

 

 

現状まとめ

2022年は特に大荒れ相場ですが、皆さんもご存知の通りマーケットは混乱状況に陥っております。

 

まずは簡単に時系列でコロナショック以降の状況をまとめてみます。

 

  • 2020年3月:コロナショック発生
  • 2020年:金融緩和による経済回復
  • 2021年:金融引き締め政策案が議論
  • 2021年2月:30年ぶりの30,000円到達(日経225)
  • 2022年:金利引き上げ政策開始(日本を除く)
  • 2022年2月:ウクライナショック発生
  • 2022年7月:20年ぶりパリティ割れ(ユーロ)
  • 2022年9月:24年ぶりの為替介入(日銀)
  • 2022年9月:50年ぶりの大幅減税政策(英国)
  • 2022年9月:37年ぶりのポンド安(英国)
  • 2022年9月:フラッシュクラッシュ発生
  • 2022年11月:(米CPI)ドル円は2日間で8円の暴落
  • 2023年:金利引き上げによる景気後退?!

その中でもこれまで積み上げてきた為替のキャリアを活かし、検証・分析・予測を軸に運用をし続けています。

 

特にロシアによるウクライナ侵攻後、現在では「核兵器・アルマゲドン(最終的な決戦の地)」というワードが出てきているように、さらなる経済悪化を招きかねない状況となります。

 

 

マーケットではコロナ経済回復に向けて打ち出してきた金利政策も過渡期に到達し、

  • スタグフレーション(経済活動の停滞と物価の持続的な上昇が併存する状態)
  • リセッション(景気後退局面)

などの言葉が出てくる回数が増えてきています。

 

 

この状況は金融業界全体にも大きく影響し、

  • 株価安
  • クリプト安

などの現状を生んでいます。

(今後、場合によっては通貨安・債券安・株価安のコロナショックのようなトリプル安の可能性も想定しております。)

 

 

現在、リスク資産(元本保証型ではない)商品で運用をされている「投資家の皆さんの資産が目減りしている」とは良く聞いています。

 

トレーディングチームではこれまで為替にて薄利ですが利益を得る事に成功しておりますが、上記で解説したように今まで以上に張感ある相場状況だと考えております。

 

 

そこで今後の方向性などについて、皆さんに現状を含めて解説した後にお伝えをしたいと考えております。

 

 

世界5大通貨の状況

(2022年10月に執筆)

 

為替への考え方の一つである通貨の特徴について、以下にて簡単に解説しております。

※現在、各通貨ペアの特徴を把握し、発生するボラティリティに対応できるトレードスタイルで運用を進めています。(レンジ相場に強い・プチスイング型)

 

【日本円(日本)】

日本円

 

2022年9月:日銀による為替介入が24年ぶりに実施

ドル円は、瞬間的に約5円(500pips)ほどの下落(=円高)となりました。

 

 

※詳細はこちら

 

2022年9月|為替市況

 

前回の為替介入は、アジア通貨危機による金融危機回避の際に実施されました。

 

 

基本は日本円売りのみが選択肢ですが、現在は日銀の為替介入が常に意識されており急変相場が想定される為、現システムでのクロス円運用は回避したいと考えています。

 

 

主要国との金利差

上記画像の通り、日銀は世界の中央銀行とは逆行した金融政策を実施しております。(=つまり売られやすい対象になる)

 

それが皆さんがご存知の通り過度な円安に繋がっております。

 

 

このような理由から現システムでのクロス円運用は回避したいと考えています。

 

【米ドル(米国)】

米ドル

 

急激な利上げ

米国はコロナショック以降、大規模緩和を実施していきました。(=経済危機を乗り切る為)

 

上記の大規模緩和の影響により高インフレとなりましたが、FRB議長は「インフレは一時的」という姿勢を貫き、本格的な対策を打ち出しませんでした。

 

そしてあまりにもインフレが進みすぎたのでようやく引き締めをスタートしましたが、同時期にロシアによるウクライナ侵攻があり、さらに物価上昇へと繋がるという結果になりました。

 

そこで米国の中央銀行は、金利を大幅に引き上げることでインフレ経済を撃退する選択肢を取りました。

(株価が一時的に下落したとしても)

 

しかし投資家にとっては金利が高い為、米ドルを保有したい!という心理状態を生み、現在の【米ドル一強】へと繋がっています。

 

 

このような理由から、現システムではドル買いエントリーのみが選択肢と挙げられます。

(ただし2023年以降は利上げ速度が鈍化する可能性がある為、現時点での選択肢となります。)

 

【ポンド(英国)】

ポンド

 

トラス新政権の不安定さ

  • 50年ぶりの大幅減税政策
  • 37年ぶりのポンド安を記録

上記の結果を受けて、【任期45日間】の最短辞任となりました。

 

 

※詳細はこちら

 

2022年9月|為替市況

 

上記より2022年9月26日の英国市場では、【通貨安・債券安・株価安のトリプル安】が起こり『フラッシュクラッシュ級』の相場が発生しました。

 

 

ウクライナを積極的に支援

ウクライナ侵攻はまだ過熱状況にあり、ロシアはついに『核兵器』の話題をちらつかせています。

 

英国はウクライナを他国より支援している為、ロシアの標的になっています。

 

 

よって、情勢(政治/経済)がかなり不安定な状況です。

 

ポンド系の通貨ペアは急変相場が発生する可能性が高いため、現システムでの運用は回避したいと考えています。

 

【ユーロ(欧州)】

ユーロ

 

ウクライナ侵攻による経済打撃

欧州地域は、生活に欠かせない天然ガス・エネルギー関係の多くをロシアに依存していました。

 

ユーロ圏は今回の侵攻による経済制裁を加える活動に表明をした為、ロシアから反対にエネルギーなどが十分に供給されにくくなり、民間人の生活・企業の経済活動にかなりの悪影響が出ています。

 

そしてこれから厳冬を迎える欧州圏ですが、言わば【エネルギー戦争】に負けてしまっている状況です。

 

これを打開するためには、

  1. ロシアへの経済制裁をやめる
  2. ウクライナ侵攻が終結
  3. 利上げペース加速

上記のいずれかとなります。

 

いずれも短期的には考えにくい内容となりますので、欧州経済が根本的に解決するためにはまだまだ時間を要すると判断しています。

 

 

このような理由から、現システムではユーロ売りエントリーのみが選択肢と挙げられます。

(ただしウクライナ侵攻終結・利上げペースの加速・米国経済の衰退などにより状況は変わります。)

 

【豪ドル(豪州)】

豪州

 

通貨の特徴

豪州は世界的な経済状況に左右されやすい傾向があり、現在の状況は主要通貨で解説した通り世界的に非常に厳しい経済状況です。

 

そして豪州の輸出先のメインは『中国』となります。

 

この中国経済の状況も現在は、コロナ関係・台湾情勢の問題・貿易状況などがあまり良くありません。

※中国のGDP・PMIが大幅に鈍化中

 

 

しかしウクライナ侵攻(欧州)からの地政学リスクの影響が少ない為、現システムでの運用通貨ペアとして採用しております。

(またバックテスト・フォワード結果より、どの通貨ペアよりも運用に最適と言う実績もあります。)

 

 

利上げペースの鈍化

 

2022年10月4日のRBA政策金利にて、

  • 予想:50bp利上げ
  • 結果:25bp利上げ

結果的に主要通貨の中では一番初めに利上げペースが鈍化しました。

 

金利差が他国と乖離する事で(現在の日本の政策金利のように)、今後売られる対象になりやすい現状です。

 

 

 

【重要】直近3カ月の為替レポート

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これまでのアップデート履歴|コロナショック以降

<沿革>
  • 2019年10月:米国大統領選挙により稼働停止
  • 2020.3月:コロナショック発生
  • 2020年3月:アフターコロナにて稼働停止
  • 2020.5月:拡大したボラティリティに対応できる資金管理(おもにエントリーLot)に変更
  • 2021.3月:通貨ペアの入替(検証済みの通貨ペア)
  • 2021.3月:トレードスタイルの変更(デイトレードからプチスイクン型へ)
  • 2022.2月:ウクライナショック発生
  • 2022.4月:地政学リスク・政策金利差を考慮した通貨ペア運用に変更(検証済みの通貨ペア)
  • 2022.4月:拡大したボラティリティに対応できる資金管理(おもにエントリーLot)に変更

など、この2年間だけでも相場に合わせて【稼働停止・大幅なアップデート】を複数回実施してきております。

※過去の成功体験に甘んじ、現状の相場環境に合わせていなければ、大きなドローダウンを記録する相場になっておりました。

 

 

 

まとめ(今後の方向性)

上記で解説してきた通り、現在の世界情勢は非常に大きく動く相場状況だととらえております。

 

【例)2023年2月3日時点】
  1. 欧州利上げ停止思惑(欧州通貨売り)
  2. 米国指標(強弱で売り買いが発生)
  3. 米金利の利下げ思惑(ドル売り)
  4. 日銀への利上げ期待(円買い)

など、その他にも米株価指数買いが堅調に進んでいます。

【例)2023年1月10日時点】
  1. 欧州利上げ期待
  2. 米金利の利上げ鈍化または利下げ思惑
  3. 米国の要人発言 / 重要指標
  4. (戦争)ウクライナ侵攻問題
  5. 中国ゼロコロナ対策の影響

など、依然として警戒感が高い相場状況が続いております。

【例)2022年10月13日時点】
  1. 日銀の為替介入
  2. 各国の要人発言 / 重要指標
  3. (戦争)ウクライナ侵攻問題

などなど、恐怖(VIX)指数を確認しても警戒領域で推移しており、マーケットは非常に不安定な状況へと陥っております。

 

 

そこで考えれる選択肢は、

  1. ボラティリティに対応したスイング型(ポジション保有期間が長くなる
  2. 急変相場に対応可能なスキャル~デイトレ型(ポジション保有期間を短くする

※稼働停止するという選択肢もあります。

これまでにあまり無かった世界情勢(政治・経済・生活)を前提に考えると、相場に合わせながら慎重に進めていく必要があると感じております。

※従来は、各通貨ペアの特徴を把握し、発生するボラティリティに対応できるトレードスタイルで運用を進めてきました。(レンジ相場に強い・プチスイング型)

 

 

 

システムの追加

【フォワード】【バックテスト】

※詳細は勉強会にて

 

<フォワード>
  • 運用開始:2022年6月1日~
  • 平均月利:+1.006%
  • 証拠金:約9,000ドル
  • ドローダウン:▲6.25%

※詳細は勉強会にて

 

<バックテスト>
  • 運用:単利
  • テスト期間:2019年1月~2022年10月
  • 証拠金:100万円
  • 通貨ペア:9通貨
  • 平均月利:+0.93%
  • ドローダウン:▲1.54%

 

トレーディングチームでは既存のシステムに加えて、

<内容>
  1. 【実装済み】時期:2023年1月中旬頃
  2. 急変相場に対応型
  3. ポジション保有時間を減少
  4. ポジション保有数を減少
  5. 相場に合わせた損切り決済の活用
  6. 通貨ペア数:9通貨ペア(相場により前後あり)

上記のスタイルを追加した形で運用を進めて行こうと考えています。

 

もちろん世界情勢はあまり良くない状況ですので、必要以上にリスクを負わずに相場に合わせた対応をしていきます。

 

利回りが従来より目減りする可能性も予測しておりますが、ただマーケットはこれまで以上に不安定な状況である事をご理解、ご認識頂ければ幸いで御座います。

※利回りは相場状況による

 

世界情勢が転換をすれば勿論ながら相場に合わせて、またアップデートを実施していきます。

 

ご質問・ご相談事項がありましたら、ご遠慮なく公式LINEを通じてメッセージをお待ちしております。

 

 

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