Market Pulse Morning Report
為替・マーケット モーニングレポート

月曜版 ─ 週末ニュース速報 & 今週の相場展望

2026年6月22日(月)
東京時間 09:00 配信

1
週末ニュース速報 ─ 土日の主要イベント

INTERVENTION WATCH ─ 介入警戒水域

USD/JPY は先週末に一時 161.81円 まで上昇し、2024年7月の直近高値(161.95円)に迫る水準に到達。木原官房長官が「必要に応じいつでも適切に対応する」と発言しており、円買い介入への警戒感が高まっている。

地政学

米・イラン 戦闘終結の覚書に正式署名

6月19日(金)、米国とイランが戦闘終結に向けた覚書に正式署名。地政学リスクはひとまず後退し、原油価格(WTI)は大幅下落。ただし、ホルムズ海峡の運用や制裁解除の実務面では不確実性が残存。

金融政策

FOMC タカ派的据え置き ─ 年内利上げ観測が浮上

FOMCでは政策金利が3.50〜3.75%に据え置かれた一方、2026年末のPCE見通しは上方修正され、インフレ警戒が残る内容となった。市場では年内利上げ観測が浮上しており、米金利の高止まりがドル買いを支える構図となっている。

日銀

日銀 25bp利上げ ─ 31年ぶりの1.0%水準

日銀は政策金利を0.75%から1.00%へ引き上げ、31年ぶりの1.0%水準となった。利上げ幅は25bp。円金利の上昇は本来円買い材料だが、植田総裁の欠席や今後の追加利上げペースへの不透明感から、円買いは限定的となった。

米国株

ジューンティーンス祝日 ─ 米市場は休場

6月19日(木)は米国の奴隷解放記念日(ジューンティーンス)で米株式・債券市場は休場。週明けの流動性回復に伴い、FOMC後の方向性が改めて試される展開が予想される。

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注目銘柄 テクニカル総括(日足)

USD/JPY 日足チャート
USD/JPY ─ 米ドル/日本円
現在値161.450 (+0.204 / +0.13%)
先週高値161.81円(6/18)
直近高値(2024/7)161.95円
トレンド上昇トレンド継続
介入警戒水準162.00円(バリアオプション)
サポート160.00〜160.50円

FOMCのタカ派的な政策スタンスと日銀の追加利上げペース不透明感のダブル効果でドル高・円安が加速。161.81円は2024年7月の介入前高値(161.95円)に迫る水準であり、162円台は介入警戒ゾーン。上値追いには慎重姿勢が必要。押し目買い戦略が有効だが、介入リスクには要注意。

XAU/USD 日足チャート
XAU/USD ─ 金(GOLD)
現在値4,214.855 (+59.305 / +1.43%)
週間騰落-6.14%(1週間)/ -7.30%(1ヶ月)
トレンド調整局面からの反発
レジスタンス4,300〜4,400ドル
サポート4,100〜4,150ドル

高値圏(5,500ドル台)から大幅調整し、4,100ドル台でサポートを確認後、反発局面に入っている。米イラン和平合意による地政学リスク後退が金の上値を抑える一方、FOMCタカ派姿勢によるインフレ懸念が下支え要因。4,300ドル超えで上昇トレンド回復の可能性。

US30 日足チャート
US30 ─ ダウ平均株価
現在値51,564.71 (+72.15 / +0.14%)
週間騰落+3.19%(1週間)/ +3.76%(1ヶ月)
トレンド上昇トレンド(調整後)
レジスタンス52,000〜52,400(直近高値)
サポート50,000〜50,400

4月の急落(44,000台)から力強く回復し、51,500台まで上昇。地政学リスク後退と企業業績の堅調さが支援材料。ただしFOMCタカ派姿勢による金利上昇懸念が上値を抑える要因。52,000ドルの節目突破が次の焦点。

3
今週の相場展望 ─ 方向性・シナリオ・重要水準

今週のメインシナリオ

今週(6/22〜26)の為替市場は、161円台という高値圏でのドル円の持続性と、6月25日(木)発表の5月PCEデフレーターが最大の焦点となる。FOMCがインフレ見通しを+2.7%→+3.6%へ大幅上方修正した直後だけに、PCEが上振れすれば追加利上げ観測がさらに強まり、ドル買いが加速する可能性がある。一方、161円台は2024年7月の為替介入水準に近く、政府・日銀による円買い介入への警戒感が上値を抑える構図は変わらない。市場はOISで9月の米利上げを約9割方織り込んでおり、この見方を補強する経済指標が出るかどうかが今週の相場の方向性を決定づけるだろう。

BULL CASE ─ ドル高継続

PCEデフレーターが前年比+3.5%超で上振れ → 9月利上げ観測が確定的に → ドル円 162円台試し → 介入なければ163円視野

BEAR CASE ─ 円高反転

PCEが予想下振れ or 政府・日銀が為替介入を実施 → ドル円 159〜160円台へ急落 → 介入規模次第では157円台も

USD/JPY ─ 今週の重要水準
上値ターゲット①162.00円(バリアオプション・介入警戒)
上値ターゲット②163.00円(2024年高値圏)
サポート①160.72円(4/30 介入実施水準)
サポート②160.00円(心理的節目)
週間想定レンジ(広め)158.50〜163.00円
通常シナリオ中心レンジ159.50〜162.50円
急落リスクシナリオ157円台(介入・PCE下振れ時)

4
ファンダメンタルズ・マクロ経済分析

日米金利差 ─ ドル高・円安の根本要因
米国政策金利(FF金利)3.50〜3.75%(据え置き)
日本政策金利1.00%(6/16 0.25bp利上げ)
日米金利差約2.5〜2.75%(依然大幅な差)
米10年債利回り4.477%(+0.022)
米インフレ率(PCE予想)前年比 +3.5%(前回+3.3%)

日銀が31年ぶりの1.0%まで利上げしたにもかかわらず、米国との金利差は依然として約2.5〜2.75%と大幅に開いており、円安圧力は構造的に継続。日銀の次回利上げ(市場予想:7月末〜10月)まで円高材料は限定的。

原油・コモディティ ─ インフレへの影響
WTI原油76.43ドル (+0.92 / +1.22%)
米イラン和平合意の影響原油供給増加期待 → 価格下押し圧力
金(GOLD)4,214.855ドル (+1.43%)

米・イランのMoUにより地政学リスクはいったん後退したものの、ホルムズ海峡の運用、制裁解除、履行プロセスには不透明感が残る。原油は和平期待で上値が抑えられる一方、情勢次第では再び急騰リスクを抱えるため、為替市場では引き続き資源国通貨とインフレ期待への影響に注意が必要。

5
今週の重要経済指標カレンダー(6/22〜6/26)

日付 時刻(JST) 指標・イベント 重要度
6/22(月) 22:00 🇺🇸 米 ウォラーFRB理事 講演(投票権あり) ★★★
6/22(月) 21:30 🇨🇦 加 消費者物価指数(5月) ★★☆
6/23(火) 22:45 🇺🇸 米 製造業・非製造業PMI 速報値(6月) ★★★
6/23(火) 17:30 🇬🇧 英 製造業・非製造業PMI 速報値(6月) ★★☆
6/24(水) 08:50 🇯🇵 日 日銀金融政策決定会合 主な意見(6/15〜16分) ★★★
6/24(水) 15:40 🇯🇵 日 氷見野日銀副総裁 発言(植田総裁代読) ★★☆
6/25(木) 21:30 🇺🇸 米 PCEデフレーター・コアPCE(5月)★最重要★ ★★★
6/25(木) 21:30 🇺🇸 米 1〜3月期 GDP 確定値 / 個人消費 ★★★
6/25(木) 21:30 🇺🇸 米 耐久財受注(5月)/ 新規失業保険申請件数 ★★☆
6/25(木) 10:00 🇯🇵 日 田村日銀審議委員 発言・記者会見 ★★☆
6/26(金) 08:30 🇯🇵 日 東京都区部 消費者物価指数(6月) ★★★
6/26(金) 23:00 🇺🇸 米 ミシガン大学消費者信頼感指数 確報値(6月) ★★☆
6/26(金) 23:30 🇺🇸 米 ウィリアムズNY連銀総裁 発言(投票権あり) ★★★
今週の最大注目:6月25日(木)21:30 ─ 米5月PCEデフレーター
FOMCが重視するインフレ指標。前回4月分はヘッドラインPCEが前年比+3.8%、コアPCEが前年比+3.3%。今回はインフレ再加速の有無が焦点。市場予想を上回ればドル買い、下回れば米金利低下を通じてドル売り材料となりやすい。

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