DAILY MARKET REPORT
為替市況レポート
2026年6月24日(火)09:00 JST 配信
対象:2026年6月23日(月)の市況

TODAY’S KEY POINTS
• 円は40年ぶり安値に接近(161.96円が節目)、介入警戒で上値重い
• SOX(半導体株指数)が-7.87%の急落、AI過大評価懸念
• 金(XAU/USD)は4,100ドル割れを試す展開、リスクオフ混在
• 日銀主な意見・氷見野副総裁発言に注目(本日)

SECTION 01
市場概況:注目銘柄のテクニカル分析

USD/JPY(ドル円)
40年ぶり高値圏で膠着、介入警戒が上値を抑制

USD/JPY 日足チャート

RESISTANCE(上値抵抗)
161.96
2024年7月高値
RESISTANCE 2
162.50
心理的節目
SUPPORT(下値支持)
160.80
6月安値圏
SUPPORT 2
159.50
20日移動平均線
分析:161.96円(2024年7月高値)が最大の節目。22日に161.93円まで上昇後、介入警戒で反落。日足RSIは68付近で過熱感あり。片山財務相とベッセント米財務長官の協議報道が重し。161.96円を明確に超えれば1986年以来の水準へ。ただし介入リスクが高く、逆張りショートの需要も強い。

EUR/USD(ユーロドル)
ECBインフレ懸念でユーロ下支え、ただし方向感乏しい

EUR/USD 日足チャート

RESISTANCE
1.1450
直近高値
SUPPORT
1.1350
6月安値
分析:ECBレーン理事がユーロ圏物価が「かなり長く」目標を上回る恐れがあると発言。これはECBの利下げペース鈍化を示唆し、ユーロの下支え要因。一方、ドル高基調も続いており、1.1350〜1.1450のレンジ内で推移。独IFO景況指数(本日17:00)が方向感を決める可能性。

XAU/USD(金)
4,100ドル割れを試す展開、イラン情勢が下支え

XAU/USD 日足チャート

RESISTANCE
4,150
直近戻り高値
SUPPORT
4,080
6/23安値
分析:金は前週比-5.27%と大幅下落中。米イラン和平交渉の進展期待が地政学リスクプレミアムを剥落させている。ただし、半導体株急落によるリスクオフ需要が一定の下支え。4,080ドル(6/23安値)を割り込めば4,000ドルの大台が視野に。逆に4,150ドル回復なら反発シグナル。

SOX(フィラデルフィア半導体株指数)
AI過大評価懸念で-7.87%の急落、韓国市場にも波及

SOX 日足チャート

RESISTANCE
14,000
心理的節目
SUPPORT
13,374
6/23安値
分析:AIブームの過大評価懸念が一気に噴出。1日で-7.87%(-1,152pt)の急落は2024年以来の大幅下落。韓国KOSPI(-10%)、SKハイニックス・サムスン(-12%超)にも波及。SpaceX株も初値150ドル割れ。ただし年初来+84.98%と依然として大幅プラスであり、調整の範囲内との見方も。13,374(6/23安値)が当面のサポート。

SECTION 02
プロの視点:Bloomberg & Reuters 注目論点
1. 円買い介入の現実味が急上昇
片山財務相とベッセント米財務長官が22日に協議。161.96円(2024年7月高値)を超えれば1986年以来の水準。TDセキュリティーズは「日本は選択肢がなくなりつつある」と指摘。
影響度:★★★★★(USD/JPY・日本株に直接影響)
2. AI・半導体バブル崩壊の兆候?
SOX-7.87%、ナスダック100一時-3.4%。AIブームの過大評価への懸念が急速に広がる。韓国KOSPI-10%、SKハイニックス・サムスン-12%超と世界的に半導体株が売られた。
影響度:★★★★★(グローバル株式・リスクセンチメント)
3. 個人投資家が円買いに転換
個人投資家のネット円売り建て額が約5,000億円の買い建てに転換(4月末は売り建て2兆3,314億円)。逆張り指標としてはドル円上昇継続を示唆する可能性も。
影響度:★★★★☆(USD/JPYのポジション動向)
4. ECBインフレ長期化懸念
ECBレーン理事がユーロ圏物価が「かなり長く」目標を上回る恐れがあると発言。利下げペース鈍化を示唆し、EUR/USDの下支え要因に。
影響度:★★★☆☆(EUR/USD・欧州債券)

SECTION 03
主要市場データ
2026年6月23日 NY終値ベース
銘柄 現在値 前日比 コメント
USD/JPY 161.55 +0.01% 40年ぶり高値圏、介入警戒
EUR/USD 1.1381 +0.01% ECBインフレ懸念で下支え
GBP/USD 1.3202 -0.02% 小動き、方向感乏しい
AUD/USD 0.6485 -0.15% 豪CPI発表控え様子見
USD/CHF 0.8295 +0.08% 安全通貨需要は限定的
USD/CAD 1.3742 +0.05% 原油安がCADの重し
XAU/USD 4,107.17 -0.13% イラン和平期待で軟調
WTI原油 72.77 -0.37% 需要懸念で続落
US30(ダウ) 51,672 -0.09% 半導体安が重し
S&P500 7,365 -1.44% AI懸念でテック主導の下落
米10年債利回り 4.499% -0.22% 安全資産需要で利回り低下
※ 数値はTradingView(FXCM/TVC)およびReuters報道に基づく。前日比は前営業日終値との比較。

SECTION 04
本日の重要イベント(6月24日・日本時間)
時刻 イベント 重要度
08:50 日銀金融政策決定会合・主な意見(6/15-16開催分)
※利上げ決定時の議論内容が判明。タカ派度合いに注目
★★★
10:30 豪CPI(消費者物価指数)5月
予想+4.3%(前回+4.2%)。AUD/USDに直接影響
★★★
15:40 氷見野日銀副総裁 発言
※追加利上げへの示唆があればUSD/JPY下落要因
★★★
17:00 独IFO景況指数 6月
予想85.5(前回84.9)。EUR/USDの方向感に影響
★★☆
21:30 米第1四半期経常収支
予想-2,150億ドル(前回-1,907億ドル)
★★☆
23:00 米新築住宅販売件数 5月
予想64.0万件(前回62.2万件)
★★☆
26:00 米5年債入札(700億ドル)
※需要動向が米金利・ドルに影響
★☆☆
27:00 クックFRB理事 発言(投票権あり)
※利下げ時期に関する言及に注目
★★☆

SECTION 05
本日の戦略と結論
結論:何をすべきか
USD/JPY:新規ロングは見送り、戻り売り戦略
161.96円の壁と介入リスクを考慮し、新規買いは推奨しない。161.80〜162.00円付近での戻り売りを検討。損切りは162.50円上抜け。利確目標は160.80円。日銀主な意見・氷見野副総裁発言でタカ派内容が出れば円高方向への動きが加速する可能性。
XAU/USD:4,080ドルサポートに注目、反発狙い
4,080ドル(6/23安値)で反発するなら短期ロング検討。損切りは4,050ドル割れ。利確目標は4,150ドル。ただしイラン和平進展なら下落加速リスクあり。
株式(SOX・S&P500):追撃売りは危険、様子見推奨
SOX-7.87%の急落後は自律反発の可能性が高い。ただし本格的な買い場かは不明。年初来+85%の利益確定売りが続く可能性もあり、2〜3日の値動きを確認してから判断。
AUD/USD:豪CPI後の方向感を待つ
10:30の豪CPI(予想+4.3%)が予想上振れならAUD買い、下振れならAUD売り。発表前のポジション構築は避け、結果を見てから判断。
本日の注意点
• 08:50の日銀主な意見は、6月16日の利上げ決定時の議論内容。タカ派的な内容(さらなる利上げ示唆)が出れば円高材料
• 15:40の氷見野副総裁発言も同様に、追加利上げへの言及があればUSD/JPY下落圧力
• 半導体株急落の余波が東京市場に波及する可能性。日経平均の寄り付きに注意
• VIX+12.67%上昇はリスクオフの兆候。ポジションサイズは通常の50〜70%に抑制推奨

本レポートは情報提供を目的としたものであり、投資助言ではありません。
投資判断はご自身の責任において行ってください。
データソース:TradingView / Bloomberg / Reuters / kissfx.com
配信:2026年6月24日 09:00 JST

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